「Web3金融の国際機関等の見解・対応」
オープン/分散/無許可/オートノマス という特徴をもつ「Web3 金融」は、伝統金融に対し効率性・競争力などに優れ切れ味が鋭い。しかし、現状ではそのリスクは多種多様・膨大で、諸刃の剣的な存在である。金融環境の変化の中で暗号資産の市場は混乱しリスクが顕在化しており、本年 7 月に FSB(金融安定理事会)が再度警鐘を鳴らした。本稿では、BIS、IMF、OECD の報告書、EU の宣言、米国大統領府の指令などにより、彼らの直近の認識/対応を確認する。さらに、世界の金融秩序の監督規制の総帥たる FSB の足取りを振り返り、現況と対応状況をサーベイしたうえで、「Web3 金融」の小史ともあわせ、「Web3 金融」に関連していくつかの論点を提示したい。
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